PyCon JP 2020 チュートリアルに参加しました: 当日編


この記事はPyCon JP 2020 Tutorialの準備から当日の様子をお伝えします。準備から当日までいくつかの記事にしました。

この記事は当日の様子の書き残しです。1日がかりという、こんなに長いハンズオンははじめてだったので良い経験になりました。良かったところや反省点を書き残します。

当日のイベント環境

チュートリアル当日は以下のような方法で参加者のサポートを行うことになりました。

  • 当日はZoom+YouTube Live(以下TY Live)配信で行う
  • Zoomはサポート優先して受けられる(チャットをメインにする)
  • YT LiveはSlidoでコメントを受け付ける。言及できるかはわからない

チュートリアル資料を作成していたときに、延々と説明をしゃべりっぱなしにしても自分やTAが疲れてしまうと思っていたので、資料内にしゃべるための情報をすべて盛り込むようにしました。(というのが資料作成の半ばぐらいの想定で、そのあとに色々あって調整する時間をなくしてしまい結局自分が全部話をしてしまいました)

サポートの話は、PyCon JPスタッフ、データ分析チュートリアル側とリハーサルをしたときに、YT Liveのコメント機能は有効か無効のどちらがいいかの議論になり、結果的に無効となりました。

それでも、コメント無しにするとTY Live参加の方からフィードバックをする手段がなくなるので、拾える環境をということでSlidoを使うことになりました。

良かった点

まずは個人的に良かった点です。

開始から終了まで資料通りに進められていてよかったと感じました。ただ当初予定していたタイムテーブルではできないことがわかってしまったので、途中で項目を多少省いて対処しました。休憩時間を用意していたので調整することもできました。

(参加された方向けに言うと、天気botの中身やテストケースの実行を省いてます。これをやると30分以上プラスされて間に合わなさそうでした。)

ネタ話としては、チュートリアル冒頭では静岡コミュニティの話を少し入れたり、おやつ時間を用意して静岡銘菓を紹介して反応があったのは良かったです。ずっと難しい話をするより少し落ち着くイベントをいれたかったので。

(ちなみに、おやつ休憩をいれた元ネタは、3Dプリンターにグミが入ってる話です。失敗したなーと思うのは、参加者へ事前におやつ用意してねとアナウンスしなかったところです)

「3Dプリンター買ったら中からハリボー出てきた」 なぜグミが同梱? と思いきや説明書にもハリボー登場 - ねとらぼ


次にチュートリアル全体の良かったと感じることです。

当日はZoomのチャットや挙手機能を使って、参加者の進捗をみました。反応してくれる方が多くてうれしかったです。毎回反応があるだけでオンライン登壇でもさみしさや不安を減らしてくれます。

これはSlidoでも同じように感じました。最初は話すスピードが速くて、戸惑われた方のコメントがネガティブでしたが、ネガティブな反応でも反応してくれるだけで聞いてもらえていることがわかります。

そのあとコメントに大丈夫ですよーと書いていただけたのもうれしかったです。色々と教わることもありましたので休憩の間に読んでいてキャッチアップもできる限りしました。

反省点

反省点も個人的な話と全体としての話です。まずは個人的な反省点。

まず、事前準備の時間を短めにしていたのは誤ったなと思いました。connpassでも事前準備をしてほしいとのアナウンスをしていましたが、当日に急遽参加された方もいらっしゃったようで、そう考えると事前準備の時間はもっと確保するべきだったと感じます。

また、準備中に気が付けなかった点としては、チャットでのサポートや挙手による進捗確認は時間がかかることです。ぎっちりタイムテーブルを組んでおくと状況確認をする時間がいつの間にか積みあがって大きくなってしまいます。今回は休憩時間を入れていたのでなんとか調整はできたとおもいます。

当日トラブルでは、Slackbotの話で環境変数の設定の時に戸惑ってしまったのも反省です。GUIでも設定できますと説明していざやったらうまく行かず頭真っ白になってました。一応こうすればよいとはわかっていたのですが、前半部分でまだ緊張していたのもあってテンパってしまいました。せっかく資料を用意していたのに逸脱する必要はなかったです。


次にチュートリアル全体として感じた点です。

1日PCの前で話を続けていると、自分がただ画面の前で話をしている状況になってしまうので、参加者がどうやって聞いてくれているのかが把握しづらくて調整が難しく感じました。話すスピードが速くてわからないという方がコメントをくれて気が付きました。その後は大丈夫だったか気になります。

カンファレンスDay1 keynoteの芝さんの感想ブログを見ていて、間の取り方に苦労したという話は同じように感じました。 リアクション、フィードバックがすぐに受けられないのはオンライン登壇の難しいところと感じます。

PyConで話してきました - 48's diary

次に、参加者の状態把握で戸惑いました。オンライン参加者は基本的にどういう方法でもZoomに接続していれば参加者になります。ただ反応がない方も一定数いました。多分ROM状態や、日曜日なのもあってご家族と一緒に過ごす中での参加の方もいらっしゃったと思います。耳では聞いていて別のことをされている方ももちろんいるはずです。

そういった状況はあるとはわかっているつもりでしたが... が講師側としてはやはり寂しかったです。何らかの解決方法はあると思いますが、いい方法考えたいですね。

まとめ

言いたいことを色々と書いてしまったのですが(関係者皆様すみません...)このチュートリアルでは今までにない経験をさせてもらいました。静岡のPythonコミュニティとしても、自分としても大きなイベントでしたので、無事に終えることができて本当にうれしいです。

しゃべり続けていたのもあって、少しだけ実況系YouTuberみたいな気分を味わえました。この分野の大変さを少しだけ体験できました。視聴者の合いの手って大事だなと感じます。

チュートリアルの内容は詰めが甘い部分も感じてまして、slackbotは天気botが中途半歩ですし、pytestはテストケースとして意味がある状態ないし、sphinxは説明が多すぎたと感じます。

でも、それはそれでまだできる幅があるということにしておきます。それぞれをテーマにしてハンズオンなどの勉強会ネタを考えてみても面白そうですし。

改めて、当日参加頂いた皆さん、PyCon JPスタッフ皆さん、TAチーム、レビューしていただいた方に感謝します。またどこかで、コミュニティでお会いしましょう!