Zabbix 2.4を使ってみた - セットアップ編

2015-05-18(Mon) Server

最近になって、事務所にいろんなネットワーク機器を入れましたが、監視できるツールを使ってみたくなりました。だいぶ前にMuninを使っていましたが、syslogも取れたり、設定しやすいものはないかなと探していましたが、Zabbixという監視サーバーアプリが良さそうだったので使ってみてます。

Zabbixとは

監視サーバーアプリです。専用のエージェントを使ってLinuxやWindowsの監視、SNMPの監視も出来ます。 業界的にもよく使われているようです。

公式サイト

ドキュメント

日本語は2.2まで提供されていました。2.4もそこまで変更は無いので2.4のドキュメントとセットでみると理解が深まりそう。

参考

統合監視ツール「Zabbix」によるサーバー監視 - さくらのナレッジ

(さくらのナレッジに2.4対応版の記事もあったのですが、中身がそっくり消えてしまっているのでリンクしませんでした。)

環境

  • Ubuntu Server 14.04: Ubuntu Cloud imageを使ってuvtoolでセットアップ
  • taskselでインストールできたLAMP環境
  • Zabbix 2.4.1(現在稼働させているバージョンは2.4.5でした)

インストール

aptで入れる

zabbixでは公式でdebパッケージが用意されています。対象のサーバーへwgetなどでdebパッケージをダウンロードしてからdpkgでインストールします。

公式ドキュメントに丁寧な説明がありますので、基本はこのとおりでよいかと思います。

なおApache, MySQL(DBは選べるっぽい?)を使うので予めインストールして置くと楽かと思います。(自分はtaskselで入れる派です)

Zabbixオフィシャル日本語サイト :: エンタープライズクラスの分散監視オープンソースソリューション

後は公式のドキュメント通りにやれば良いです。

3 Installation from packages [Zabbix Documentation 2.4]

作業ログとして自分の作業内容を書いておきます。ダウンロードからzabbix-serverのインストールまでです。なお、aptコマンドを使っていますが、比較的新し目のUbuntuでないと利用できないです。適時apt-getに置き換えてください。

wget http://repo.zabbix.com/zabbix/2.4/ubuntu/pool/main/z/zabbix-release/zabbix-release_2.4-1+trusty_all.deb
sudo dpkg -i zabbix-release_2.4-1+trusty_all.deb
sudo apt update
sudo apt install zabbix-server-mysql zabbix-frontend-php

これで一応起動します。http://[ホストIPアドレス]/zabbix/ から続きをします。

なお、Apacheの設定はインストール処理中に/etc/apache2/conf-available/zabbix.confが追加されて有効化されていました。httpのパスがこれでは嫌な人はこれの編集か別途ファイルを作ってa2enconfで有効化すれば良いのかな。

公式ではWEB側に行く前に、/etc/apache2/conf-available/zabbix.confのphpがらみの設定変更をすると書かれていましたが、今回はとりあえずデフォルトでやりました。変更したらsudo service apache2 restartでApacheデーモンの再起動を忘れずに。

WEB側で初期設定

途中でMySQLのユーザー名とパスワードが聞かれます。ので専用のデータベースを用意したい場合は予め準備をしておきます。

zabbixのWEBインターフェースにアクセスするとセットアップが始まります。

まずは必要なものがあるかチェックされます。この時にphp timezoneがfailの場合があります。こんな感じです。

今回の環境はUbuntu cloud imageを使っていて、タイムゾーンの設定がされていない模様だったので、sudo apt install language-pack-jaでlangage-packを入れてタイムゾーンの設定まで済ませました。

タイムゾーンの設定は/etc/apache2/conf-available/zabbix.confでも出来ます。詳しくは公式のインストールドキュメントを参考にして下さい。

次に。DBの情報を求められます。ここではMySQLのユーザーとパスワードが必要です。

本来なら前処理として、zabbix用のMySQLユーザーとパスワードを作って置く必要があると思われますが、今回はrootでデータベースの作成までこちらでやってしまいました。

DB設定のSSはよく見ると一部日本語になっていますが、セットアップ中に撮り忘れたので このエントリーを書いている間に再度セットアップを起動させて撮影しました(汗)

Zabbixはセットアップし直すことも出来て、Administration(管理) - Install(インストール)からこの画面を出す事ができます。

次にZabbix Serverのhostやport, サーバーの名前を求められます。これはそのままNextで

最後にconfigファイルが作成されて完了らしいです。FinishをクリックするとZabbixのメイン画面であるダッシュボードに行きます

これがダッシュボードです。

自分はテーマを変更しました。変更方法は右上にあるProfileから現ユーザーの設定にアクセス出来ます。ここで言語設定やテーマの設定ができます。

Zabbix Agentを入れる

ZabbixではServerとAgentの2つの構成がよく利用されます。Serverは監視された内容を見たり管理したり通知の処理をする場所です。Agentは監視先のホストにインストールし、Serverにデータを送ります。

多分Serverを入れるとAgentも入るはずです。他のホストに入れる場合、aptコマンドが使えるならこれで。

sudo apt install zabbix-agent

AgentはZabbix Server側のIPアドレスを設定する必要があります。インストール直後は127.0.0.1が設定されているのでサーバー側のIP アドレスに変更します。今回は特に何もしてません。

sudo vim /etc/zabbix/zabbix_agentd.conf
sudo service zabbix-agent restart

グラフの文字が豆腐問題の解消

なお、起動後にグラフの文字が豆腐になっている場合がありますが、それらは日本語フォントがない場合に起こります。 fontのパッケージを入れてから、dpkg-reconfigure zabbix-frontend-phpの実行を行うとフォントの問題が解消します。

sudo apt install fonts-vlgothic
sudo dpkg-reconfigure zabbix-frontend-php

一応apacheのリスタート

sudo service apache2 restart

続きます

次回は、WEBインターフェースを色々見てみます。

Zabbixの利用方法としては、Zabbix Agentによる監視以外にもSNMPの監視も出来ますのでそれについてもかけたらと。