前置き
株式会社ライフシード様から提供頂きました、Routerboard hAP acのレビュー記事となります。
年末頃に、RouterboardのhEX RB750Gr3という有線ルーターのレビューを書いたのですが、その時に株式会社ライフシード様よりコメントを頂いて是非ともhAP acも使ってみてはどうかと連絡いただきました。(実はRB3011を最初提案いただいたのですが、在庫が切れてしまったようなので、hAP acを提案頂きました)
二つ返事でお受けさせていただきまして、年末年始の間にセットアップして利用しています。今回は数回に分けてhAP acの使い勝手を確認してみようと思います。
MikroTik Routers and Wireless - Products: hAP ac
hAP ac 【RouterBoard】無線LANルーター | 株式会社ライフシード
RouterOS搭載の11ac無線LANルーター「hAP AC」が販売中、国内向け - AKIBA PC Hotline!
開封/本体外観
開けていきます。箱はいつもどおりのMikroTikです。
中身は本体とACアダプタです。見切れていますが簡易な説明書(保証関係の案内かな?)もあります。
側面はこんな感じ。USB-A端子とリセットボタンがあります。リセットボタンが押しやすいとちょと危険な匂いがしないでもないですが。
hEX(RB750Gr3)と並べてみるとこうなります。倍とは行きませんが奥行きがあります。
設定の様子
とりあえず空いていたIPv4 PPPoEのアカウントと無線ルーターの設定を行います。
デフォルトで本体には192.168.88.1が振られているので、設定するPCをそのネットワークに手動で合わせればブラウザでログインできます。
世間一般的な、IPv4 PPPoEと無線LANを設定したいならまずはQuicisetから設定できます。PPPoEのIDとパスワード, NAT(マスカレード)設定やDHCPの設定も一通りここで設定できます。個別に変えたい部分がある場合はWebFig内でもWindows向け設定クライアントのWinbox, terminalからコマンドで設定もできます。過去にRouterOSを扱って設定をバックアップされている方はコマンドから設定を流し込むのがおすすめかな。
FW周りも、標準で一通りのフィルター設定がされています。(コネクションステータスでの許可やFasttrackの有効化もされていました)
基本的にはここで終わりと言いたいのですが、Routerboardの無線LAN周りは最初から日本向けの設定ではないので、以下のリンクを参考に設定を合わせます。電波の問題なので設定は必須です。引用しておきます。
RB962UiGS-5HacT2HnT(RouterBOARD hAP ac)発売 : vigonetlabsの色々ブログ
毎度お決まりなのですが、MikroTikの無線機器を設定する場合、 最低限守ってほしい項目があります。
(1)Wirelessの設定でCountry(国設定)をjapanに設定する (2)FrequencyModeをRegulatory-domainに設定する ↑上記項目はAdvanceModeを選択する事で出現します。この設定は必ず反映させてください。
無線LANに接続すると、以下のようにQuicksetでクライアント一覧も見れます。通信状況もグラフで判断しやすいですね。
まとめ
お借りした直後のファーストインプレッションとしてはこの辺にしておきます。それから現在までに3週間ほど動かしていますが快適に利用できています。
Macbook Pro 2016 で無線LAN接続でSpeedtest.netによる測定をしてみましたが、このぐらい速度が出ていてちょっと驚いてます。
所有している日本のメーカー製品だとここまで出せたことがないので(でも自分が何かミスを犯している気がしたり、Appleとの相性もありそう?な気がしますが)ちょっと驚いています。
Routerboardと言うと、有線ルーターのイメージしかなかったのですが、hAP acで無線LAN搭載機も結構面白いことがわかりました。アンテナが外に出ていないので、ある程度置き場所を確保しやすいのも良いですし。底面には(写真撮り損ねてますが)壁掛け出来るネジ穴もついているので、レイアウトの幅はかなりありますね。
次回からはメインの回線として利用している、IPv6 DS-Lite環境での性能テストを載せてみようと思います。