EaseUS Todo Backup Workstation 9.3 試用レビュー リストア編とおまけ

この記事はPR記事です

今回の記事は PR記事 となります。EaseUS社より提供いただいたTodo Backup Workstation 9.3のレビューです。3回ほどで大雑把ですがアプリケーションの実際の使用感をお伝えできればと思います。

前回までは、Todo Backupの導入, バックアップの様子をお伝えしました。最後となる今回はリストア作業の様子と、便利機能の紹介とまとめです。

リストア作業

リストア作業をテストしてみます。今回はレスキューディスクを用いて作業してみました。

リストア自体はOS上で作業することもできますが(実際には再起動して用意されたレスキューディスクのイメージが起動するようです)作成したディスクやUSB メモリが大丈夫かチェックすることにもなります。

作業手順

今回は簡易的な検証のため、バックアップを取った直後の元なるSSDに対してリストアを実行しています。

起動時は、利用されているPCによって方法が違います。最近のUEFIでは、UEFIモードで起動するか、以前のBIOS方式(?)で起動するか選べる場合がありますが、私の環境ではBIOS方式で起動しました。

起動するとWindows側と同じGUIが現れますが、メニュー構成はレスキューディスク向けのようです。

ここではタスク(つまりバックアップ)を取っていない状態のメニューを見ています。

すでにバックアップをしている場合はこんな感じにタスクが現れます。推測ですが内蔵されているディスクを走査してタスクを探していると思われます。

リストア方法は、タスクがある場合はタスクを選択してメニューよりRecoveryを選択します。

その後、ディスク,パーティションの選択とリカバリー先を選択します。今回は、バックアップしたてのイメージをバックアップ元のシステムディスクへ復元させます。

イメージをまるまるディスクに移すため、中身は消去されるという警告メッセージです。リカバリー先のチェックは間違いなく行いましょう。OKを押すことで

スタートすると状況ログが表示され進展しています。

終了するとその後どうする?と言ったようなウィザードメニューは現れず、メイン画面に戻ります。 メイン画面を閉じることでレスキューディスクのブートした環境から終了することが出来ます。後はリカバリーしたディスクでブートすれば元通りになるはずです。

ネットワークドライブの場合

ちなみに、バックアップの保存先がネットワークドライブの場合、バックアップを作成しているドライブが存在する場合は上記のようにタスクが存在し、そこからメニューに従ってリカバリーできます。 ブランクなディスク上にリカバリーしたい時は、ネットワークドライブと接続する必要があります。

画像のように、ネットワーク先のドライブに対してドライブレターのマッピングを行う必要があります。

WinPE版では場合によってはLANドライバを用意する必要があると思います。

私が利用しているマシンではIntelの比較的新し目のNICなので、ドライバは別途用意する必要があるかと考えていましたが、レスキューディスクを作成している時点で自動的に同梱されたらしく最初からLANを認識してDHCPでアドレス取得が可能でした。

別の環境でレスキューディスクを使った場合はドライバの用意は必要になるかもしれません。

(どうでも良い話ですが、このドライバの名称に(2)と入ってしまう理由がイマイチわかりません)

リカバリ結果

一応ディスクのパーティションをすべて含めたリカバリーを行いましたが成功したようです。 リストア後の起動時にOS側でカーネル不良など言われてしまいましたが、2回めの再起動ではOSが起動しました。

なぜ発生するかは定かではありません。Windowsのセキュリティに関係する, UEFI関連の問題があるかもしれません。

リカバリー後も普段から利用していますが、今のところ特段とトラブルになったこともないので、再起動前に何らかの修復機能でこと無き終えたのかもしれません。

また、マシンに導入しているRadeonのドライバ側でもOSの正しい終了がされなかったと言った通知が出ましたが、その後は正常に利用出来ています。

その他の機能について

WinPE版ということで、コマンドプロンプトが同梱されています。これ以外にも、iSCSIのイニシエーター(iSCSIターゲット:デバイス側に接続するクライアント)機能, バックアップディスクのイメージチェックやも入ってました。

バージョン情報を出すとライセンスIDが記載されています。ライセンス認証されていないと使えないかもしれません。

便利機能について

ここでは、Todo Backupのメイン機能ではない機能の紹介をします。

ディスククローン

ディスククローンは、SSDへ移行する時に便利な機能です。最近のSSDにはユーティリティが同梱されている場合が多いですが、そうでない場合は助かる機能です。

マウント機能

これはなかなか便利だと思いました。作成したバックアップのイメージを仮想ディスクとしてOSにマウントできます。ここからファイルのみをコピーすることも可能です。

マウント先のドライブレター文字を選択すると、そのドライブレター文字をセットされたドライブが現れます。どうやらHDD/SSDのような認識のようです。

アンマウントも、同様のマウントのメニューから行えます。

P2V

便利な機能の一つに、P2Vイメージの変換があります。これは物理マシンで起動していたOSを仮想マシンで動かすことができる技術です。 バックアップしたイメージファイルを、仮想マシンアプリケーションで言うVMware, Hyper-V向けのディスクイメージに変換します。

こちらもこのレビュー中に作成したバックアップイメージを使い、実際に変換してみましたが実は成功していません。 理由としてはディスクのレコード形式、セクタサイズが対応できないなどがありますが、この辺はちょっと残念な結果となりました。

(UEFIベースで構成したシステムでは、他のコンバーターやバックアップアプリでもP2V変換はすんなり行えないらしいです。軽くググった限りでは、GPTをMBRに変更するなどしないとディスクイメージ作成が出来たとしても仮想マシン側で扱えない場合もあるそうです)

触れてない部分、気になったこと

気になる部分もありました。箇条書きにして上げておきます。

特にスケジュール機能をもう少し柔軟にできると助かります。

  • スケジュール機能をもう少し柔軟にしてほしい。例えば月一は完全バックアップ , 毎週差分バックアップ と言った、毎月, 毎週, 毎日のそれぞれを同時にできると嬉しい

  • バックアップのオプションが多いことは良いが、多すぎてどう設定すればいいか悩むことがあるので、おすすめの設定(タスクですね)のプリセットがあると嬉しい

  • ファイルバックアップのクラウドストレージ一覧にAmazonS3が無い事が残念。こちらは業務のほうが使われるはずなので選べるとなお良かった(NASの保存先を何とかしてS3と同期させればいいのですが)

  • EaseUS Backup Center という、バックアップ対象のホストを集中管理できるソリューションがちょっと気になってる。便利そう

まとめ

3回に渡ってEaseUS Todo Backup Workstationの紹介をしました。実際に試用してみて思った感想をまとめてみます。

まずWorkstation版ということもあってシンプルなGUIの構成がとても良かったです。リストアで利用したレスキューディスクのGUIも通常アプリと同じデザインでしたので余り迷うことは無く操作できました。

実際にこういったアプリを扱うときに、操作方法をある程度写真で解説したドキュメントがないと迷うことがありますが、Todo Backupでは操作の回数も余り多くなく気軽にバックアップを作ることが出来ます。 今回のレビューではそれなりに写真を用意してみましたが、解説することはあまりなかったと思います。

バックアップをタスクを1つの単位とした管理はわかりやすいし楽でした。単純なバックアップ, 同期アプリを利用するときにOS付属のタスクスケジューラと組み合わせることも不可能ではないと思いますが、個々の都合を管理しつつ組み合わせるのは面倒なこともあります。

Todo Backupは30日の体験版があるので、統合的な環境も試してみて最適なバックアップ環境を用意すると良いと思います。

最後に、ディスクのイメージバックアップは、システムが修復不可能なトラブルに陥ったときに非常に有功な対処方法だと思いますが、この方法だけですべてのシステムの保全できるわけではありません。 ファイルバックアップ(Todo Backupのファイルバックアップ機能や、OS付属のファイル履歴など)など組み合わせることで、システムやデータを失うリスクを軽減する努力も進めるべきです。

今回はご縁があって試用させていただいてましたが、しばらくメインマシンのバックアップアプリとして活躍してもらうつもりです。

追記:Todo Backup 10がリリースされたそうです

この記事を書いている間に Todo Backup 10がリリースされたそうです。主な変更点は以下より確認できますが、転載しておくと以下のようになります。特にタスクのインポート, エクスポートは便利な機能だと思います。

前バージョンからアップグレードする場合は、通常版の半額ほどで購入可能のようです。

バージョン 10.0の新機能・改善点

- バックアップタスクのエクスポート/インポートに対応。
- 初めてソフトを起動する時、自動的に損壊したバックアップタスクを修復。
- システムクローン性能向上。

本来でしたら、このリリース前にレビュー記事を公開する予定だったのですが、書いていた記事のファイルがOSのトラブル(ちなみにMacです。)ですべて消えてしまって遅くなってしまいました。

バックアップはいついかなるときも大事です。。(変なオチですみません)


今回紹介したアプリについて

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