この記事はCivicTech & GovTech のカレンダー | Advent Calendar 2023 - Qiitaの20日目の記事です。
19日目はHAGIWARAさんのタイ人高校生と日本人家庭がともに過ごすホームステイプログラム「ルアムジャイ」と活動を支えるデジタルツール でした。タイでホームステイプログラムの活動やそれを支えるデジタルツールでインスタやLINE公式アカウントを駆使したお話でした。やはりチャットベースは良いアイデアですよね。
5374カレンダーの更新で辛いところ
ゴミカレンダーの5374.jpのお話です。地元の静岡県富士市版のfuji.5374.jpですが、最近は作業する時間が出せなくなってしまって更新が滞っています。
致し方がないと思いつつ、今年はどこかでいい方法を考えたいものです。というのも市役所公式のアプリもあるのですが。
富士市版5374はカレンダーの元になるCSVファイルからicalファイルを生成していたので、スマホ標準カレンダーで見られる方が圧倒的に便利でした。最近引っ越したのもあってゴミのカレンダーが把握できなくてちょっと生活にも困ってきたのもあります。
というわけで、今年と来年はどうにかして簡単に更新できないかと考えていましたが、最近の生成AIに触れていると、これはいいのではと!と思った話と試行錯誤の様子です。
そこにきて画期的な解決方法を
ゴミのカレンダーをそのままGPT4Vに食わせる!!! 以上です!
Open AIのChatGPT4に備わっている、GPT4Vという、画像をもとに文章を生成する機能。GPTとしての性能と、マルチモーダル生成AIがもしかしたら、ゴミのカレンダーの内容をある程度理解してくれるのではないかと思いました。
GPT-4V: 驚きを隠せない進化!凄すぎて"ズキズキワクワク"が止まりません!!! #ChatGPT - Qiita
やり方は至って簡単。
- ゴミのカレンダーを写真撮影or画像としてスクリーンショット
- カレンダーの情報をリストアップ。日付とゴミの種類を出してもらう
- 将来的には5374のCSVファイルを自動生成してもらう(Code Interpreterを使えばいけるのでは?)
やってみたものの
まず、画像を貼り付けてチャットのプロンプトから結果を作ってくれるかを試します。
<!-- prompt -->
こちらの画像はごみのスケジュールがカレンダー形式で掲載されています。以下の条件に従って、カレンダーを箇条書きにしてください。
* カレンダーの日付の下にある文字はごみの種類です
* 各月のごみのスケジュールをリストアップしてください。フォーマットは `月/日 [ごみの種類` をベースにします
いい感じかも!これはAI万歳なのでは!!!
もちろん、意図した回答にはなっていません。画像の状態によりけりかもしれません。たとえば数字に丸や斜め線が入っているのですが、これを取り込んで解釈しようとしているかもしれません。
その後、さらに詳細を詰めて行きました。プロンプトで工夫して、必要以外の情報を外そうと試みたり、PDFをアップロードしたら自動的に該当のカレンダーのみを抽出して処理を始められるようにしたり。
さらに現在ではChatGPTはプロンプトや外部サービスと連携させるための環境を作るカスタムGPTという機能が追加されました。なので、ここで5374カレンダー自動生成のカスタムGPTを作ればいい!!!!
...のですが、これがうまくいかない。
ChatGPTのカスタムGPTに格闘しているけど、アドベンドカレンダーまでは間に合わなさそう😂 pic.twitter.com/cbbb9OQNxj
— Hiroshi Sano (@hrs_sano645) December 18, 2023
最近のChatGPTはサボり癖っぽ話もあったりして、実直に処理をしてくれないので、そこも影響を受けているかもしれません🤔
ChatGPTに〝サボり癖〟がついた理由は「冬だから」という珍説の真偽 | AppBank
何にせよ真相はわからないところで、もう少しタスクを細分化してみたりとトライしてみてます。いい知見募集です!
まとめ
今の所うまく行ってはいませんが、可能性はありそうに思えます。
シビックテックは地域や行政の課題を技術で解決する分野と思っていて、こういった生成AIをフル活用していくのは理にかなっていると思います。そうすることで、より課題に注目できるし、IT技術を持たないかたにも技術解決する方法を取りやすくなるのもいいと思います。
進歩が激しい分野で明日にはこの試行錯誤は古いもの(解決してたらいいな!!)になってるでしょうし、今後もトライは続けて行きます。