カンバン, タスクボードシステムを試してみた2: leanlabs.kanban編


前回はkanboardを紹介しましたが、もう一つ紹介。Leanlabsのプロジェクトであるkanbanです。

Gitlab kanban board

最近(このプロジェクトのブログは3月から始まったらしい)作られたタスクボードアプリで、基本的にgitlabとの連携が必要な物です。gitlab private apiを使って、webhook以上の挙動として、gitlab側のissueをタスクボードに乗せて、leanlabs.kanbanとgitlabの双方でボードの操作が出来ます。あとGitlabとのoAuth認証が必須です。

タスクボードとしての機能以外はそんなに入っていないようで、kanboard側の解析機能やスケジュール機能は無いです。ただgitlabのラベルやマイルストーン, ユーザー一覧も取れるので、gitlabに特化したタスクボードシステムで、よりプログラムエンジニアリング側のプロジェクトならぴったりかも知れません。ただバーンダウンチャートが書けないので、視覚化が辛いですね。

インストール, gitlab連携

dockerとdocker-composeを入れた環境で、以下のサイトに従います。

Kanban documentation | Installation

dockerを含めたdoker-composeの入れ方はこちらより。最近の環境構築ってスクリプトをダウンロードして実行するのが当たり前になりましたね。

Docker Compose

dockerを使うので、dockerが使えれればすぐに構築出来ます。設定類は、gitlabのホストURL(IP)やprivate api token。あとこのシステム向けのシークレットキー(KANBAN_SECRET_KEY)が必要です。KANBAN_SECRET_KEYは適当な文字の羅列(ランダムが望ましい)がアレば良くて、jwt tokenを生成するときに必要らしいです。 jwt tokenはよく知らなかったのですが、JSON WEB Tokenと呼ばれているものです。JSONベースでWEBでトークンの遣り取りをする方法とのこと。

無事にdockerが動いて準備が整った時点から話を勧めます。

dockerを動かすときに、vagrantで新しいマシンを用意したので、シンプルにマシンのIPへブラウザでアクセスすることで、システムのログイン画面へ入るので、gitlabのoauthを認証します。

現在のバージョンの問題なのか、インストール時に指定したgitlabのログイン画面に飛ぶのでログインしますが、うまくoauth認証画面に進まなかったので、再度ログイン画面からoAuth認証しました。

タスクボードの列を作ると聞いてきます。タスクボードの列はgitlabのラベルを利用していて、特定のフォーマットにしたがってラベルを作れば自由にカスタマイズできます。

http://kanban.leanlabs.io/documentation/Customizing-columns

認証後,タスクボードを利用したいgitlabのプロジェクトを選びます。グループやユーザーで判れたリストとなっています。

<写真はちょっと見せられなかったので割愛>

タスクボードはこういう表記になります。かなりシンプルです。

運用

gitlab issue側でも、タスクボード側でもどちらでも登録するとどちらにも出現します。 後はボードの操作をするだけです。issueのcloseもどちらの操作でも同期されるようになってます。

操作性は最近のWEBアプリケーションのようにリアルタイムにボードの操作が出来ます。そこはkanboardも同じですが。

デザインも今風のソリッド調で、Googleのinboxみたいなイメージです。

ただ、kanboardにあるバーンダウンチャートやタスクの統計を見る機能はないです。gitlabの解析機能で行うことも出来ますが、その辺の機能追加も今後に期待という所です。

良い所

  • シンプルな外観
  • Gitlab AuthenticationとAPIを使うのでログインもgitlabのoAuthで出来る。
  • Gtilab APUを使うってユーザー, マイルストーン, ラベルをそのまま利用可能
  • gitlabでもleanlabs.kanbanでもどちらを操作しても同じ状況になる
  • gitlabと別のホストでも動かせる(APIベースでやり取りしている)
  • スイムレーンが利用できる

悪いところ

  • インターフェースは日本語非対応
  • バーンダウンチャートが書けない、解析機能が無い(アジャイルと言うよりはタスクボードとして使う。)
  • 単体利用は出来ない(と思われる。gitlabが無いと動かせないっぽいです。)

まとめ

gitlabにほぼ完全に連携出来るタスクボードです。機能はシンプルでデザインが綺麗です。

今回採用は見送りましたが最近始まったプロジェクトなので今後どうなるか楽しみです。

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