Pre CIVIC TECH FORUM ONLINE 2020にスピーカーとして登壇してきた話

5/9に開催された全国のシビックテックな皆さんが集まるCIVIC TECH FORUMに参加してきました。

COVID19の影響もあり、CIVIC TECH FORUM自体もオンライン開催ははじめてのことでPreとつけてCIVIC TECH FORUM ONLINEが開催されることになりました。

ちょうど民間支援情報ナビ静岡版をやっていたのもあって、スピーカーとしてプロポーサル応募をしてみたところなんと採択して頂けまして。頑張って準備して登壇しました。

CIVIC TECH FORUMは何度か足を運んだことがあって、いつか発表ができたらなーと思っていたのですが、このタイミングでやらせていただけたのはとてもうれしい。


当日の様子はYouTube Liveのアーカイブがあります。

CTF 2020 - YouTube

自分のセッションについてはこちらを参考に。このサイトに自分が載っているのが若干不思議に見えますがw

佐野 浩士 | CIVIC TECH FORUM 2020

スライドはこちら。

グラレコも書いていただきました。

トゥギャッターは当日の雰囲気がわかります。

民間支援情報ナビ静岡版の立ち上げについて話をしました

民間支援情報ナビというWEBサイトサービスは政府とシビックテック団体が取り組んでいるプロジェクトです。

VS COVID-19 #民間支援情報ナビ

COVID19の発生後に民間や団体(企業とか民間系の協会の方)がはじめてな支援を行う情報を業界団体からの情報提供や収集した情報を検索できるWEBサイトです。

東京都の対策サイトと同時期に公開されて、政府がかかわっているサービスではスピード感があり注目されていました。

詳しくは総務省と経産省のリリースより

静岡版は、静岡県内で行われている民間支援の情報を収集して公開しています。

VS COVID-19 #民間支援情報ナビ For 静岡県版

このサービスは当初個人的に立ち上げの速さの理由が知りたくて、OSSとなっているサイトをフォークして少しいじってたのですが、静岡のシビックテック界隈の方々が一緒にやらないと誘っていただいたのが始まりです。

そのあとのいきさつはスライドを見ていただければと思います。

静岡版は静岡のシビックテックつながりで今も運用されています。(当時よりは扱う情報もあって落ち着いています)

協力いただいたシビックテック団体、NPO法人の方、行政の方も参加いただけて、こういった形のプロジェクトははじめてだと思います。そのいきさつを伝えたくてCIVIC TECH FORUMに参加しましたが、いろいろと感想もいただけて個人的にもうれしい限り。

Remoはおもしろいサービス

Pre CIVIC TECH FORUM ONLINE 2020では、RemoというWEB会議システムが利用されていました。

Remo: Live Video Conversations Now Simplified - Remote collaboration has never been so simple.

ベンチャーで立ち上がりがかなり若いサービスということもあり、負荷が大丈夫かと運営側は心配されていたようでしたが、参加者100人越えでもシステムが落ちないサービスで驚きました。

システムとしても、特徴にある少数でのディスカッションを基本にして、ウェビナーも同時に行えるようです。少数でビデオ会議やテキストチャットをしたり、全体にテキストチャットを行うことで連絡手段が豊富です。

ZoomやMeetにあるような、全体で集まってという雰囲気ではなく、座っている近くに人がいるような感覚はあります。Zoomのブレイクアウトルームとはまた違い、デザインもリアルで集まったときの会場のレイアウトっぽく見えるところもよいです。

Remo飲み会という言葉もあるそうで、Zoomより一般の方が利用しやすいサービスに思います。あとバーチャルな展示会にも使えそうです。ほかにも、録画機能やホワイトボード機能もありホワイトボードもちょっと試した限りでは高機能に見えました。

基本有償でホストが費用を払う形式です。2週間無料で利用できるので、始めやすいのもよいですね。

Remo Conference Pricing - Remo.co Virtual Events and Office space

フォーラム内で面白かったトーク

フォーラムは半日で合計7時間の長丁場となりました。オンライン勉強会は参加しやすい一方で、(まだ言葉が思い当たらない)独自の雰囲気があって疲れやすい印象もあります。ウェビナーはお菓子でも食べながらリラックスして聞いていた方たぶん良いです。

トークについては、東京都の対策サイトの地域フォーク版の事例紹介が多い印象でした。正直どのトークも素晴らしかったのですが、とくによかったものを挙げておきます。

小幡さんの『「オフィス」というインターフェイスを乗り越える未来について』

リモートワークができるできないを、自社の実際の様子をもとに考察されていました。できない仕事は確かにありますが、本当にそうなのかを考えるときに見たいトークです

由井さんの「地域の記憶」を記録するコミュニティサイト Home Town Note』

農家は世代としてはかなり長く地域に住んでいるのもあり、農家は地域社会のベースではないかという点は、実家も農業をやり、自分も手伝う側として感じるところがあります。この流れは消えてしまうかもしれませんが、ITによる住む場所を選ばない仕事が地域に根ずくかどうか。(個人的には案外地域にかかっていると感じてる。オープンマインドが大事)

渡邉さんの比較検証!Googleスプレッドシート vs Transifex」

東京都の新型コロナウイルス対策サイトの翻訳について、以前はGoogleスプレッドシートだったものをTransifexに切り替えた話。翻訳プロジェクトとしてどちらを使うべきか比較されてまして、規模が大きくなったらTransifexは良さそうとのことでした。東京都の対策サイトもそれだけの大きさになっているんだなと。Transifexの使い勝手についての解説もためになります。

まとめ

今回22人のスピーカーでしたが、多彩な方々だらけでした。とても優秀な学生さんも多く、シビックテックはじめて関わったと言う方もいました。COVID19という現実にある課題に対して熱量持って取り組まれている様子を見ました。ここに来て一気に関心を持つ方も増えました。

課題感も、感じるところはみんな同じ(モチベ維持やリソースはどの方も感じている)のようで、良い意味でこの課題が解決しやすくなると、日本のシビックテックもっと広まるものだと感じます。

そのモチベについては、このプロジェクトに取り組む過程で、状況なり調べてて見続けた結果、ネガティブになってしまった時期もありました。そのあたりもそうだよねと言ってもらえたり、長く続けるためにどうするべきもそうだよねと言ってもらえるのはありがたかったです。同じ悩みを考えている仲間がいるんだなーと思えてよかった。

運営の方もオンライン開催大変だったと思いますが、開催を決めてこの場を作っていただけたのはありがたいです。課題に取り組む楽しさとむずかしさをまた共有できればいいなと。

Pre CIVIC TECH FORUMをが終わった後少しして、静岡シビックテッカー皆さんとオンライン飲み会をして、ねぎらったり濃い話を展開していました。今回のプロジェクトはボトムアップで集まってやれているのが一番良かったです。また定期的に集まりつつ、協力しつつは続けていきたいですね。

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