8月の初めにですが、去年も見に行ってきたMaker Faire Tokyoに今年も見に行ってきました。
去年に静岡から参加されていたきゅうり農家の方ともお会い出来ましたし、その他にも興味のあるブースを見ることが出来て大満足な二日間となりました。その時の感想や写真を残しておこうと思います。
まず会場ですが、東京ビックサイト開催は代わりありませんが、かなり広いスペースを確保されていたようで快適に見ることが出来ました。各セッションも見ごたえあるものがたくさんで、2日いてもすべて見れないほど規模が大きいのが印象に残ってます。
リアルタイムでInstagramにポストしていた写真も含めて、写真を載せて振り返っておこうと思います。
トークセッション
昨年はトークセッションをあまり聞けなかったので、今年はこちらをまず最初に聞いてきました。
IBM Bluemax
IBM Bluemix | Maker Faire Tokyo 2017 | Make: Japan
ワンオペで参加されていると 冒頭から自虐って スタートされていましたが、内容は(IBMさんですし)はしっかりでした。
AIとざっくり行っても様々な活用方法があり、提供できるサービスも各社増えている中、IBMさんの取り組みの紹介でした。しかもブースに来ると30日間(だったと思います)無料でインフラが利用できるとのことでした。
特に面白かったのはBB-8のおもちゃを脳波コントロールする際に利用する例でした。
こういうことがデバイスとインフラを頑張って用意する必要性が無くなったのが素晴らしいです。デバイスとインフラがオープンになればなるほど組み合わせ次第でより強力なものが実現できそうです。
micro:bitの日本上陸記念講演
実は一番見たかったmicro:bitの日本上陸を記念したセッションです。micro:bitはBBCが作成した教育向けのマイコンボードです。
イギリス方面ではよく利用されいるようで、親御さんや先生の理解も進んでいるそうです。セッションでは、micro:bit財団CEOのZach Shelbyさんがその秘訣も話されていました。
すでにmicro:bit自体も日本でも購入可能になり、扱うためのWEBベースのUIも日本語化されていましたね。環境さえ揃えば直ぐにできますね。
日本での2020年まで目標はこうなります。意欲的で驚きました。
パネルディスカッションも行われて、Scratchの阿部先生と今後のプログラミング教育について 黒い 熱い討論もされていました。(その後Twitterでメンション頂きましたが、黒い部分はまだ10%ほどしか出てなかったらしいです ^^;)
途中Scratchとmicro:bitをゲームコントローラ化して遊ぶという様子も紹介。これはなかなか熱い光景でした。こんな環境が小中学生のときに体験できるなんて。。。
micro:bitはすでに購入可能です。(スイッチサイエンスさんが代理店ですね)ただブログ公開現在では売り切れとなっています。
micro:bit(マイクロビット) - スイッチサイエンス
大人が遊ぶデバイスとしても面白いですし、子供と一緒に楽しむことも簡単のようです。2020年に日本の教育現場でmicro:bitを軽々扱う小中学生が見れるのが楽しみです。個人的にも応援したくなりました。
ブースを見てきた様子
Workpilesブース:@ike_jpnさん
Workpiles | Maker Faire Tokyo 2017 | Make: Japan
昨年のMakerFaireTokyoにて初めてお会いして、今年初めにShizuoka.pyで参加していただいた時以来でした。
昨年にお話を聞いたときには自動化を意識されていましたが、今回は自動化よりは作業を助ける機能にフィーチャーしているそうです。きゅうりの状態を自動認識してテーブル化したディスプレイに結果を描写しています。
農作物はその年によって違いがあり等級も変化するので、キャリブレーションも行えるようにしたのがポイントのようです。
システム自体はRaspberry Piがメインボードのようです。デザインも実用性がありそうで、聞いてみた所近々利用してみてデータをためていくそうです。データが溜まるとそのデータ自体にも価値が上がりそうですね。天候状況の記録などもセットでできると等級判断の確度も上がるかもしれません。
きゅうり仕分け機の詳しい内容は@ike_jpnさんのブログにて公開されています。
キュウリの仕分け機(試作3号機) <その1> | Workpiles
きゅうりの仕分け機(試作3号機)<その2> | Workpiles
こちらはきゅうりの等級判断のクイズ(AIサポートつき)と、上には 最近話題のアニメ で出てくるロボがきゅうりの運搬を助けるマシンと貸していました。布教用らしいですw
作業者が胸付近に赤外線LEDを出すタグ的なものを持つと自動的に追尾して運んでくれるそうです。こちらも実用的ですね。流石です!
Makey バルーンアート
会場の中央では超巨大なMakey(Makeのイメージキャラクター)のバルーンアートが制作されていました。この二日間で完成させるそうで、手前のブースでは小型Makeyの頭にかぶれるバルーンも随時作られていました。
二日目にどうなっていたかは次回の更新にてご紹介です。
(追記 2017-08-31 9:40:インスタ上ではMakeryと書いてしまってますが、Makeyが正確な名前でしたのでしゅうせいしました。ちなみに、Make公式での紹介はこちら → Make: Japan | Maker Faire Tokyoに7メートルの巨大ロボ襲来!? 「Giant Ballon Makey」の製作過程をベイエリアでチェック! )
SMD工房ブース
SMD工房 | Maker Faire Tokyo 2017 | Make: Japan
モノクロの小型モニターです。アニメーションを白黒で表示していましたが、描写速度が非常に高速で見入ってしまいました。使える場所が多そうなプロジェクトです。
隣にはLEDで画像を描写できるハンドスピナーがありました。あと自転車のホイールにもLEDで画像描写させてたり。そちらも見たかったところです。
R2ビルダーズ・クラブ
R2ビルダーズ・クラブ | Maker Faire Tokyo 2017 | Make: Japan
R2D2が走ってる。思わず興奮して撮影したのですがビデオじゃなかった(汗)
VR+ロボ操縦
外苑前ダイナミクス | Maker Faire Tokyo 2017 | Make: Japan
Maker Faire Tokyo 2017はロボットを中心に取り扱ったフロアもありました。まずはVRデバイスを使ってロボの遠隔操作。昨年は走行してなかったと思いましたが今年は動いてます!
(確かリンク先のブースの方だったと思いますが失念しまして、間違えていましたらすみません。。。)
手のひらサイズペンプロッタ
いしかわきょーすけ | Maker Faire Tokyo 2017 | Make: Japan
手のひらに乗るペンプロッタです。進化の過程を見てるとどんどん手のひらに乗るサイズになっていう様子が見れます。全部ちゃんと動くいて、そして動いている様子は見ていて楽しいです。
ペンプロッタは代筆してほしい自分にとっては夢の機器です。コンビニに行って宅配の伝票を書くのが苦手なので、超小型化されてどこにでも持ち運べるといいなー。
メガネ自動洗浄
坂井 義治 | Maker Faire Tokyo 2017 | Make: Japan
メガネ自動洗浄です。制作された方のお家では家族全員でフル活用のようでした。うちもほしい!
自走猫じゃらし
京都電創庵 | Maker Faire Tokyo 2017 | Make: Japan
猫まっしぐらです。
Partmatonブース
Partmaton | Maker Faire Tokyo 2017 | Make: Japan
ミニタチコマもいました。こちらは動くのですが駆動系が故障してしまったらしいです。飾る場所があったらほしいです。喋ってくれたらもっとほしいし、箒持って掃除してくれたら絶対買います(壊
pfFamilyブース
pfFamily | Maker Faire Tokyo 2017 | Make: Japan
ロボットブースエリアから戻ってきてのこちら。流れる水滴を振動させてストロボと同期させることで、水滴がいろんな模様を作ってくれる面白い実験装置です。
動画で見たほうがどういうものかがわかります。
スイッチサイエンスブース
株式会社スイッチサイエンス | Maker Faire Tokyo 2017 | Make: Japan
この日に発売されたmicro:bit がスイッチサイエンスのブースで展示されていました。様々なカスタマイズ例があります。
こちらはイヤホンを指すと音楽が流れる例
こちらは5×5のLEDマトリクスをカスタマイズして模様を出している様子です。LEDの電光掲示板みたいに流すことも可能のようです。
上でも書きましたが加速度センサーも入っていて、子供以上に大人も遊べるマイコンボードですね。何枚かほしい。
ソニーブース
ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | Maker Faire Tokyo 2017 | Make: Japan
ソニーのIoTプラットフォームのSPRITZERです。どういった用途で使えるかの例がたくさんありました。
例えばIoTなカメラ。Wifiモジュールがあるのでそれを使ってそのままクラウドへ遅れます。似たようなものですがカメラを使って小型の手鏡を作ってしまったそうです。遊び心ありますねw
またドローンやラインレーサーみたいなロボ系も可能とのこと。
スティッキー・ウォッチブース
Minori Yamashita | Maker Faire Tokyo 2017 | Make: Japan
音声メモを取ってくれるウォッチ型のレコーダーです。単機能なので直ぐに行えるのが魅力的です。(最近のICレコーダーも複雑なもの多いですしね)
個人的に気になった所は、スティッキー・ウォッチの作成で利用されている、電子工作の面実装を3Dプリンタを改造して作った装置で実現しようとするプロジェクトです。クリーム半田を3Dプリンタを改造した装置で基板に載せて、オーブンなどで実装するそうです。
基盤作成のマシンも自作してしまう方でバイタリティありますね。すごいです。
終わりに
今年は昨年以上の濃厚な一日となりました。とても初日では見きれない程のブースに圧倒されながらも、昨年知り合った方ともお会い出来ましたし、見たこともないプロジェクトが山ほどありました。
二日目も時間を許す限り見回って楽しんでいます。即売されている製品なども購入しています。ひっくるめて二日目は次回にて!
後編: Maker Faire Tokyo 2017に参加してきました #MakerFaireTokyo2017 :2日目