RouterBoard RB2011UiAS-IN を購入して使ってみてます


今年の春先ぐらいに、事務所(と家)で利用するルーターを新しく変えてみました。

RB2011UiAS-IN
B00GLQ54GM

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以前は、フレッツ光のONU内蔵ルーターや家庭用の無線LANルーターをそのまま利用していましたが、家庭用のルーターではできない、DHCPサーバーでMACアドレス固定や事務所のホストに名前を割り振りたくてDNSサーバーが欲しくなりました。

これらはもちろん自前でサーバーを作っても良いのですが(特にDNSは簡易なサーバーもあるのでそれでも良かったが)、サーバーを増やすことは管理する対象も増えるので高機能ルーターでまかないたいなと考えていました。

ただ高機能なルーターだととにかく高価で、研究室でよく利用していたYAMAHAのルーターをすぐに買うことが難しかったです。

そんな中でこういった記事を見かけて

【清水理史の「イニシャルB」】 Azure仮想ネットワークにS2Sでつながるルーターが欲しい!(できれば2~3万円で) - INTERNET Watch

RouterBoardという存在をそこで初めて知って、その界隈の人の様子を見ていて買ってみようと思いました。値段も手に届きやすかったのがポイントです。

RouterBOARD.jp

RouterBoradとは、ラトビア共和国のネットワークメーカー, MikroTik社が販売しているルータのブランドで、RouterOSという専用OS(unix系かBSD系とかはわかりませんが...)が搭載されたハードウェアが ラインナップされています。このOSはハードウェアによって操作できるライセンスが決められているそうです。

今回購入したRB2011UiAS-INはL5というライセンスで、かなりのことができそうです。

ライセンスレベルについてはこちら -> Manual:License - MikroTik Wiki

このルーターの良いと思ったのは

  • 価格が安い
  • CUI操作が可能
  • CUIとほとんど同じ形式でGUIも操作可能(WEB, Winのクライアントあり)
  • 本体に付いているモニターでネットワークの状態が簡易的に確認できる
  • ポートが10口ある(1Gbps, 100Mbps ごと5つ)
  • 機能豊富: 自分がやりたかったDHCPサーバーとDNSサーバーの扱いもできる

YAMAHAでCUI操作のルーターを触ってからルータもCUIがいいなって思ってたところです。ただGUIもCUIのメニュー名や設定オプションがかなり似ているのもあって、GUIとCUIでの迷いがなさそうかなと思いました。

ポートが5口が100Mbpsと言うのはちょっと気になりましたが、世の中すべての機器でGbpsのリンク接続は必要ないはずなので、プリンタとかの周辺機器を接続して利用しています。

開封の儀

家庭向けじゃないルーターのこういった箱はいいですよね!

中身です。本体とACアダプタと簡易的な構造紹介とワランティラベル(だったかな?)、たったこれだけ。

箱には最初の設定方法が書かれています。箱はすぐに捨ててはいけません(後述するWikiにも書かれていますが)

ACアダプタ。多めです。

本体です。こういう筐体で赤ってなかなかかっこいい。

モニターです。火を入れるとブートしながらメーカーロゴが出てきます。

設定をし終えて、モニターから現在の通信トラフィック量を見てみるとこういったグラフが見れます。このグラフ類も設定でいろいろといじれるようです

そういえばMicroUSB端子もあります。3Gモデムを回線として利用することも可能のようです。

使ってみて

とりあえず、以下を設定して使ってみてます。

  • PPPoEでフレッツ光でのWAN接続:フレッツ光の内部にある電話とネットのルーターを別にして、ネットのルーターの代わりに利用
  • NAPT, FWを一通り。ほしいポートだけ外部に開けています
  • DHCPサーバーを動かして、MACアドレスによる固定割り振り
  • DNSサーバーでホストに名前を割り振り

実は全てGUI(FWだけ状況を確認したくてCUIで設定を眺めてたり)でやっています。どちらかと言うとGUI側のほうが便利な気がしていて、インターフェイスの転送率がグラフで出たり、FWのパケット遮断がリアルタイムで見れたり。

これらはデータを監視サーバー(muninとかzabbixとか)に飛ばして見るものだと考えていましたが、簡易的ながらルーター側で確認できるのは良かったです。

安定性も今のところは変な挙動も見ないのもあって好印象です。

フレッツ光で動的グローバルIP+DDNSで運用しています。DDNSの設定もありますが、すべてのサービスをカバーしているものではないので、DDNSへの通知は自分のサーバー上でスクリプトを書いています。RouterOSでまかなえたらまかないたいところですが。

なお、このルーターのドキュメントはほぼ英語です。CUIベースでの操作の解説がありますが、GUIも同じように設定できる事が多いので悩むこともそんなに無いです。またYoutubeでは公式やユーザーが設定方法を動画で紹介してたりするので、それを見て作業するのも良いと思います。

MikroTik Wiki

routerboard config - YouTube などなど。config ipsecとか入れるとそれらしいものが出てきます。

また、日本のユーザー会も立ち上がっています。Mikrotik社でも行われているMUMというユーザー会を10月終わり頃に日本でも開かれたそうで、コミュニティも広がってきているようです。(最近みたブログではNTTが発表した小型ONUが気になってます)

RBUG JP Portal Site | Routerboard Users Group JP

Routerboard UG JP(@RBUG_JP)さん | Twitter

MUM - MikroTik User Meeting

このルーターはまだまだいろいろできるのでもっといじり倒したいところです。次はVPNを張って外出先から接続できるようにしてみたいですね。

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