久々にDIYネタです。
キャンプを趣味にしたいのもあって、焚き火を割る鉈を買おうと考えていまして。と、そういえば祖母がかまどがあった頃に利用していた鉈を思い出し探してみたところ見つけることができました。
私が物心つく頃に何度か使わせてもらったものです。祖母が現役で農作業をやっていた頃、およそ半世紀以上利用されていたようです。
刃の状態を撮り忘れてしまったのですが、全体はサビだらけに刃自体もほぼない状態です。柄の刀身部分もひび割れていて、柄自体もこのままでは利用できません。
せっかく見つけることができたので、この鉈自体の再生と、その鉈を安全に持ち運びできるシーズをレザークラフトで作ってみました。
鉈の修理
ということで、地元の金物屋さんに修理を依頼してみました。
内藤金物店 フライパン選びのプロがいるお店 | 富士市吉原商店街
内藤金物屋は、地元の商店街にある長い間愛されている金物屋さんです。フライパンなどの業務/家庭のキッチン用品や、包丁などの刃物も扱われてます。
(ちなみに私の同級生がいまして、実に中学生ぶりに再会しました🎉)
鉈自体修理できる職人さんはもうあまりいらっしゃらないようで、(確か)伊東方面の職人さんに依頼されているそうです。それで帰ってきたものがこちら。
柄の交換もしてもらいまして、刃部分も綺麗になりました。コピー用紙が普通にサクッと切れてしまうぐらいで刃の付き具合もばっちりです。
刀身の峰部分は以前のままで、祖母がよく叩きながらかまど用の薪を割っていたのを思い出します。これはこのままが良いですね。
レザークラフトでシースを作る
鉈自体は再生できましたが、これをキャンプ場に持ち込む際には刃を出したままでは危険すぎます。布に包む簡易的な保護もありですが、ここはレザークラフトで専用のケースを作ろうと思います。
刃物のケース(鞘)はシースとも呼ばれています。
汎用品もあるのですが、この鉈の形状に合うものはなさそうだったので、刃物や柄から型取りして専用のシースを作ります。
完成イメージはこんな感じにしました。その後考え直して刀身とシースを固定するホック止め部分は大きくしました。
型取り。刀身や柄を用紙に当ててえんぴつで形をトレースします。
トレースしたものをスキャンして、ドローアプリ(Affinity Designer)を使ってケースの全体の大きさをなんとなく決めます。(この作業をpyhack雪山合宿で試行錯誤してました)
細かい調整をして印刷します。
パーツごとに切り出してペーパープロトタイピングした様子がこちら
さらに微調整して良さそうな形ができたら、型紙を使って革を切り出します。縫い合わせ用の穴も専用の器具で打ち込んで空けます。
鉈をシース側に固定するふた部分。ここからホックをつけて飛び出ないようにしています。
ベルトループもつけてみましたが、ここで間違えて利き手側ではない左側にベルトをつけるような加工を施してしまう痛恨のミス…といってもベルトループを使う予定はあまりないので、あくまでデザインです。
夜に徐々に進めながら、最後に専用の糸で縫い合わせてました。
レザークラフトのクラフトコード(糸)は、こちらの製品を利用しました。
(このクラフトコードを作ってる会社も、実は会社代表さんが私の同級生だったりします。お隣にある老舗製紐工場の製品です。使いやすくておすすめ!)
完成の様子
こんな感じになりました。レザークラフト2回目にしては頑張った方かな。
まとめ
レザーシースをつけて鉈をキャンプに持っていけるまでにしてみました。次回のキャンプの際に使おうと思います。
半世紀以上使ってた道具ですし、地元のお店を使って復活したものでもありますし、世代を超えてまた大事にしていこうかと。
(この鉈が再起不能だった場合はこちらを買ってたと思います。この形の鉈が好きだなーってのもあるのでw)
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レザークラフトはこちらで勉強しました。最初のキーホルダーを作ってから数年やってなかったので、まだ初心者です。
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レザークラフトをするには道具が必要なのでセットで買うと楽です。
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