7/4に開催されたPython Charity Talks in Japanへ参加しました。LT募集とのことだったので、何か喋ろうと応募したら採択していただきました。
Python Charity Talks in Japan - connpass
当日のTogetter -> Python Charity Talk in Japan - Togetter
PyCon JPのブログ記事: PyCon JP Blog: Python Charity Talks in Japanを開催しました
YouTube Liveのアーカイブもあります。
このイベントはPython Software Foundation(PSF)への寄付イベントでした。今年のCOVID19によりUS PyCon 2020のイベントがキャンセルとなり(オンラインイベントに一部だけ切り替わる)、キャンセル料などによる財政の影響が深刻といわれています。
日本では一般社団法人PyCon JP AssociationがPyCon JP運営や日本コミュニティの支援をしています。(PyCon mini Shizuokaもお世話になっています)PSFは日本のコミュニティへの支援も行っていて、この状況から日本のPythonコミュニティから何かできないかと話がもち上がり、寄付を募ってPSFへの支援を行うと企画されました。
なおもろもろいきさつについては、当日サマリーとして公開されたPSFのEwaさんによるコメントビデオでも紹介されています。
自分はこんな感じで色々見つつ参戦してました。当日は大雨で、九州方面や静岡も豪雨だったりして不安だったのでiPadで大雨情報見ながらでした。
#pycharity 参加の様子。外の天気も気になるのでニュースもみつむ pic.twitter.com/p9F07RlpZB
— Hiroshi Sano (@hrs_sano645) July 4, 2020
LT登壇した話
LT応募した内容は、静岡のPythonコミュニティの事情的なことを話すとしました。7も始まり、上半期が過ぎたこともあって、2020/1~6月の静岡Pythonコミュニティのまとめにしてみました。
実質PyCon mini Shizuokaやったよーという話から、下半期はどうしようかという率直な自分の感想でした。個人的にはまだオフライン開催厳しいなーと思いつつも、できるところもあるし悩ましい。
PyCon mini Shizuokaの失敗事例をもっとフィーチャーさせて、〇〇じ〇先生的な形にしてみるつもりでしたが、COVID19が終わったわけでもなく、チャリティーイベントには適さないかなと思って固い感じになってました。
良かったトーク
今回のトークはLT含めてすべて面白くて(それもそのはず。過去のPyConのトーク採択された方のアップデート版でした)今後の自分としても全部吸収しないといけないと思いました。その中でもいくつか選んでお伝えすると...
PythonistaのためのコードレビューTips
@massa142さんのトーク。コードレビューのノウハウが詰まっていてよかったです。コード規約はなるべく自動化して、PRの粒度はやはり悩ましいです。レビューはコメント大事だしリアクションがあると安心感ありますよね。
pytestによるCIレボリューション(2020年更新版)
あべんべんさん (@abenben)さんのトーク。pytestが最近はよく使われる点が良くわかります。Unittestの立ち上げよりは簡単でそのまま使い続けられる上に、結局Unittestに戻ってもよいという点が気に入ってます。
LT
- [Python Charity Talks in Japan] LT: ネットワーク解析とテキスト解析で見るPEP: PEPのクラスタリングをしてどんな傾向があるか見ようとした話し。個人的にネットワーク分析は好きで面白く見ていました。ワードクラウドもよさそうでワードや、Pythonのライブラリベースでネットワークを見てもおもしろいかも?
- 変数に変数を代入したら?: ミュータブル(変更可能)とイミュータブル(変更不可能)なオブジェクトの話。Python始めると誰でもはまりますね。個人的にはミュータブルでもイミュータブルっぽく扱うように努力してる(が、なんだかんだ面倒になる)
- Pythonで見る私の行動変容_−COVID-19前後の比較 : 自身の行動ログからCOVID19に対してどう対応していたかのまとめ方が良かったです。ライフログはこういう時に効果を発揮しますね。
イベント運営を見て学びがあったこと
pycharityはスピーカーとしてスタッフのslackにも参加していました。スタッフさんの様子も見ることができて学びもありました。イベント当日や企画も含めて箇条書きすると
- Slackでのやり取りを一本にまとめているので連絡しやすそう: ここはとても学びたくて今後のPython駿河/Unagi.pyでもそうする話にしてみた
- スピーカーのリハーサルもひととおり行う: リハーサルをしてもらったことで当日もその通りにできて安心しました。
- 時間のカウントダウンを定期的に行っている: タイムキーパーやマネージャー力がすごい
- 参加人数の現状を把握している点: 開催報告につかえるし、今後カンファレンスのタイムスケジュールを組むときの参考にもなりそう
- 休憩トーク: ラジオ/Podcast的な感じでよかった一方、参加者が休みを取りずらくなって疲れやすさにつながるので、バランスむずかしそう
- 長期間マシンやカメラ/オーディオ系のデバイスを稼働させていると、少なからず機器トラブルが起こりやすそうだった。デバイス休憩時間とかあってもよかったかも
打ち上げ
打ち上げも面白かったです。都内の面々はお店で、行けない人はZoomで参加でした。自分はもちろんZoomです。
#pycharity 終わったーので打ち上げてる pic.twitter.com/kt7LDp2Twa
— Hiroshi Sano (@hrs_sano645) July 4, 2020
面白かった話題は色々とありますが、掻い摘むと...
- frozenset使う?(普通は使わないけど便利な話もある)
- @terapyonさんのZoom環境すごくいい話: ATEM Mini Pro最強説。ほしい...
- どのコンピューター使ったことある→フロッピーどのサイズから使ったことある?: ある意味
老人会定番ネタ - 自然言語処理なにつかってる?->GiNZAがインストール楽で使いやすい件
- 台湾とクラフトビール: 台湾の方はあんまりお酒飲まないらしい
- PyConいきたいよねー
- COVID19心配だけどあつまれるといいよねー
まとめ
半日イベントでしたが、内容が濃くてとても楽しく参加できました。LT登壇の機会もいただけて感謝です。
こういったイベントは、関心を持とうという点でも定期的にやっても良いと感じました。
おまけ: PyCon JP 2020チュートリアルやることになりました
また別記事にしますが、Python駿河としてPyCon JP 2020チュートリアルの1枠を担当することになりました🎉
トークセッションに出るのが夢だったPyCon JPでしたが、まさか斜め上のお誘いを頂けるとは思っても見なくて当人ただただ驚いてます。
内容は「Pythonの開発エコシステムを学ぼう Slack Bot編」です。本格的な準備もこれからになりますが頑張ります。ぜひ参加をお待ちしています。👍
PyCon JP Blog: 2020年のチュートリアルの募集を開始します!
おまけ: PSFへ参加の方法
pycharity開催前にIqbal さん (@iqbalabd)のブログ記事も見ました。
多様化がPythonソフトウェア財団(PSF)の将来像 - The Fortunate
ざっくりいうと、PSFは米国にある団体であるので、土地柄としても集まりやすいメンバーで意見がまとまってしまうのもあり、別の地域からもPSFにかかわりを持って多様性を高めたほうが良い。という話です。
打ち上げでもIqbalさんがもっとPSFに興味を持ってほしい話をしていました。自分も調べてみましたが、Basic Members(基本会員)なら参加は簡単です。ざっくりまとめるとこうなります。
- 会員について: PSF Membership FAQ | What membership classes are there?
- 基本会員はだれでも参加できる。ただボードメンバー(フェロー)の投票権はない
- その先(サポート:寄付する、マネージ:Pythonエコシステムのサポートに専念できる、貢献:OSSなどで貢献できている)から投票権あり ->PSF Membership FAQ | Who is allowed to vote?
- 基本会員はpython.orgのアカウントを作成したうえで、membersipの登録ページから表明できるようです -> Register to become a PSF Member
- PyPIのアカウントとは違うらしい?ので注意
Pyhtonの商標権の時の話も記憶に新しいです。自分たちが普段使うツールは、どんな仕組みで維持されているかを興味を持つのも大事なことと感じます。