事務所でサーバーやNASを扱うようになって数年経ちましたが、今更ながらUPSを導入しました。
UPSを買うに至った理由
なぜ今更かというと、5月頃にあった地域の停電を経験したからです。その停電は雷が原因だったようですがUPSがなかったときの運用は、雷雨が来そうならサーバーやNASや、壊れてはまずいマシンのシャットダウンを行うようにしてました。(家のすぐ近くに事務所だからできる話)
その5月の停電では、雷がなりそうになるちょっと前に発生しました。私の地域では停電は数分で済みましたが、当然無防備なサーバーやNASはそのまま電源オフとなり随分肝を冷やしました。
特に仕事関係のデータをおいてあるNASはバックアップ体制は整えていますが、別のNASを別途用意しているわけでもなく、壊れたすぐに復旧できなくなります。(別のNASの用意ももちろん考えています)
急な停電を防ぐために、必要最小限で良いのでUPSを入れるようにしてみました。
CyberPowerのUPSを買ってみました
CyberPowerは台湾のメーカーだそうです。UPSのメーカーは他にもオムロンやAPCなどありますね。大学の研究室ではオムロンのUPSを使っているのでオムロンでも良かったのですが、それより安価なものが欲しかったので^^;
UPS バックアップ | パワー サプライ | 緊急電源装置–株式会社サイバーパワー・ジャパン
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必要最小限なのですべての機器を入れると数分の電源供給しかなさそう(接続する消費電力を計算すると数分しかなかった)ですが、最低限NASを安全にシャットダウンさせたいだけなのでこれにしてみました。
開封の様子
早速開封してみます。外箱がだいぶシンプルです。
中身は必要最小限です。本体と管理用のPCに接続するためのUSBケーブル, 説明書などです。
表面はこんな感じ。ボタン類もそれほど多くないので、操作はちょっと慣れが必要かな。
裏面はこうなってます。コンセントタップは6つあります。これにすべて繋いでも良いですし別途OAタップで繋いでも良さそうです。
ここまで見ているとわかりますが、本体自体が小柄です。NASとほぼ同じ高さを実現してるようで、様々なレビューを見ていると隣に並べて使う方も多いそうです。
電源ボタンを長押しすることで電源をオンにします。MODEボタンでバッテリー残量や電源の供給状況の確認ができます。
バッテリー残量
ピンぼけしてますが入力のボルト値
出力のボルト値
パーセンテージ(出力できる)
バッテリー駆動時の予測時間
現在の状況だと22分ほどの余裕があるそうです。サーバーの稼働状況によって時間は少なくなると思いますが、普段はそこまで消費電力は高くないようなので、これだけ時間があれば問題ないですね。
NASと連携させてみる
最近の高機能なNASはUPS連携機能も備えています。事務所のNASはASUSTOR AS-204TE(公式サイト)という製品ですが、こちらもUPS連携機能が搭載されていました。
使い方は簡単で、NASとUPSをUSBケーブルで接続してNASの管理画面にあるUPS管理画面で正しく接続されているか確認するだけです。ステータスなども出てくるので、本体を直接見る必要がなくなりますね。これは良い機能です。
また、ネットワーク経由で各マシンに自動的にさせるような通知機能もあります。対応している別のNASやサーバーならその通知機能を通して同時にシャットダウンさせる事もできるらしいです。
らしいですと言うのは、まだ利用したことが無いからです。方法を探したのですが、こういった運用はまだ慣れていなくてググる能力が低くてなかなか把握できてません。
適当にぐぐったところ、ASUSTORのユーザーが投稿するナレッジサイトにこういう投稿がありました。
How to configure my PC as network UPS client(slave)? - Powered by Kayako Fusion Help Desk Software
WindowsならWinNUTというUPS連携アプリを使うことで自動シャットダウンが行えるらしいです。
別のNAS(NETGEAR)で連携させている方もいましたので、どうやら同じの仕組み(プロトコル?)を使っているようです。
CyberPower に NETGEAR ReadyNAS と PC を繋ぐ | 蒲生新田の庭先考察
NUTと言うのは、Network Ups Toolsの略だそうです。NUT自体はOSSプロジェクトでLinux, Macなどクロスプラットフォームのソフトウェアです。
Network UPS Tools - Download information
ちなみにWinNUTはNUTのフォークバージョンのようで、2015年までは存在していたようですが、現在は開発者サイトが確認できませんでした。
GoogleCodeのアーカイブにあるバージョンは2011年のビルドしかないので、最近の環境では動かない可能性があります。ただ公式にもバイナリを用意したとありベータバージョンとして公開されてます。
Google Code Archive - Long-term storage for Google Code Project Hosting.
長くなってしまいましたが、NUTを扱えるようになるとUPSを使ったシャットダウン管理がしやすそうです。NASの連携機能も含めて使い方を覚えたらまた続きとしてエントリーにしたいと思います。
ちなみにNUT以外(と言うかNUTがオプショナル)でメーカー提供のアプリケーションの PowerPanel® を使って管理することもできます。メーカーサポートが聞くので通常はこちらを利用するほうが良いと思われます。
まとめ
本体も小型軽量でNASを繋ぐぐらいなら十分な電源容量を持っています。仕事のマシン単体に繋いで使うのもありですし、周辺機器をまとめて通しておくのも悪くなさそうです。NASの連携機能で本格的な構成も出来なくなさそうです。
実際に停電が起きないとその時はわかりませんが、この製品自体の価格は1万円前半ですし、そのぐらいで停電の不安を消せるなら買っておいて損はないです。
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