キャンペーンに当選しました🎉
(キャンペーン当選した製品紹介なので、一応PR記事です)
最近3Dプリンターによく触れている中で、SNS(主にXですが)を見ているとCreality Japan(@CrealityJ)さんがコミュニティ開設のキャンペーンをやっておりまして。当たったらいいなーとすっかり忘れていたところ。
@CrealityJ のキャンペーン当選したようです🎉
— Hiroshi Sano (@hrs_sano645) June 11, 2024
K1Cだそうで!マジかー!!!嬉しいです😆
たくさん使うぞー!!#crealityjp #当選報告https://t.co/ZIX34K80Gf
キャンペーン本当に忘れていたので最初は何のことかわからなかったのですが、Creality K1Cが当選しました!早速使ってみたので、そのレビューを書いていきます。
Creality K1Cとは
K1Cは、密閉型(エンクロージャー)タイプで単色の高速3Dプリンターです。カーボンファイバーなどの強化フィラメントを使うことができることが特徴になります。
今利用しているEnder3 Proとは比べ物にならない高スペックな3Dプリンターです。その他の特徴としては、
- 自動レベリング機能: 本当に何もしなくてもレベリングが完了する
- カメラ搭載でリモート監視が可能
- 専用スライサーソフトウェア: Creality Printが付属
- スマホアプリ(Creality Print)で操作や監視が可能
使ってみるととにかく早いのに出力成果物がきれいです。試用品のHyperPLAフィラメント(Crealityの純正高速プリンター向けPLAフィラメント)を使ってみると今までとは比べ物にならない品質です。これは使っていて楽しいです。
Creality Hyper PLA フィラメント 1,000g — 3Dプリンター サンステラ3Dモール
CREALITY Hyperシリーズ PLA 3Dプリンティング用フィラメント 1KG/2.2Ib 1.75mm スプール 10倍高速印刷 高速冷却 より高い靭性 精度±0.03mm アップグレード版素材 ほとんどのFDM 3Dプリンターと互換性があり (ホワイト) | |
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開封していく
頂きものでもあるので、存分に楽しんでいきたいと思います。久々に開封の儀です。
箱から出していきましょう。
付属品には工具やフィラメントサンプルが入っていました。すぐに試せるので嬉しいです。
本体お披露目。この後に操作パネルを取り付けて電源ケーブル接続です。
キャリブレーションも最初の導入で行われます。ホットベッド固定ネジの取り外しを忘れないように。
そして最初の出力はやっぱりお舟ですね。
使ってみての感想
もともと利用していたEnder3 Proを購入してから、~本体価格の倍以上お金を使って~改造もしてきました。K1Cのおかげでさらに改造するためにKlipper化もしてみました。出力してみると、かなり頑張ってこのぐらいの品質はできるようになりました。
Ender3Pro+klipperの3DBench 細かい揺れからからガタガタは出ちゃってるけど、ここは加速度センサー入れたらK1Cに近づけるかな? pic.twitter.com/coHcN1OTCr
— Hiroshi Sano (@hrs_sano645) June 24, 2024
ただK1Cはすごかった。箱から出して細かい調整が必要ないというだけで、すごく楽で、すごく楽しい。
出力の安定感
3Dプリンター界隈はここ数年で10万円以下の製品でも安定した品質の成果物が出力できるようになってきています。K1Cもその代表的な製品の1つです。
K1Cで適当に出力してみたペグボードフック。このクオリティが当たり前に作れるのか… やばいな。
— Hiroshi Sano (@hrs_sano645) June 21, 2024
(ところでBambuLabはこの上をいくのか気になる)#crealityjp pic.twitter.com/wyCMLywyc4
ベットプレートもPEI樹脂コーティングによるものが当たり前となり、エクストルーダー部分もメタル化が進んで安定した樹脂射出ができてるようです。設定によってはさらに品質追及ができそうですが、初期設定でも十分な品質が出力できます。
ベッドレベリングの自動化も大事な部分で、ベッドのレベル調整が3Dプリンター最初の壁とも言われていたものが何も気にすることがなくなってしまいました。これも多くは3DプリンターメーカーやOSSプロジェクトの界隈での技術向上と思います。進歩すごいです。
フィラメントの種類、メーカーでも調整が必須
K1Cの性能を発揮するには、コストは少し上がるけど高速プリント用のフィラメントが理想ですが、通常のPLAフィラメントでも十分扱えます。たとえばOVERTUREのPLA Proは設定調整をしたうえで利用することで、Creality Hyper PLAとまではいかずとも十分な品質で出力できそうでした。
OVERTURE PLA Plus (PLA+) フィラメント 1.75mm PLA プロフェッショナル タフネス強化 PLA ロール、段ボール スプール、プレミアム PLA 1kg(2.2lbs)、寸法精度確率 +/- 0.02mm(スペースグレー) | |
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K1Cの追試験。色々設定出してやってみたけど、OVERTURE PLA ProはGeneral PLA ノズル220℃が最適かな。
— Hiroshi Sano (@hrs_sano645) July 6, 2024
0.1mmレイヤーも同じ設定にすればきれいに出るかな(写真の右の船は温度高めなので垂れてると思う) pic.twitter.com/EqBbhB5aZV
といっても、最近高速プリンター向けのフィラメントも購入しやすくなってきたので、そちらをメインにできればいいかなと思います。
ノズルつまりも経験。ノズル交換も工具があるので手順を踏めば簡単
K1C調子よくない話。3DBench出してみてるけど、全般的に良くない。糸引きもこんなになかったんだけどなあ。 pic.twitter.com/agRt5lOi8P
— Hiroshi Sano (@hrs_sano645) July 5, 2024
利用中に急に品質が不安定になったので何があるかなと思いましたが、SNSでも助言頂きまして(K.K.の試作室さんありがとうございます!)コールドプルという、フィラメントを引っ張り出す方法で解消しました。ノズル交換も工具があるので簡単にできました。
KC1 印刷品質良くない問題のために、ノズルクリーニングとしてコールドプル。まずは分解から。 pic.twitter.com/O5lIpc9c5A
— Hiroshi Sano (@hrs_sano645) July 6, 2024
コールドプルについてはこちらの記事が参考になります。
排気フィルターの効果があるのかは不明
K1C本体は密閉型でもあるので排気口が付いています。そこには活性炭フィルターが入ってるのですが、さすがにABS等のフィラメントを使うときには心もとない感じがしました。
HEPAフィルターを使うアイデアも多数見ましたが、窓が近いので換気扇とダクトを直結した排気システムを今後作っていきます。
匂いの問題でABSやPETGまだ使えてないので早く環境整備したいところ。
アプリが日本語化されたのでさらに使いやすくなる
K1Cをはじめて使ったときのスライサーソフト、Creality Printはv5.0で英語表記でしたが、v5.1から日本語化されたのでさらに使いやすくなりました。日本語化しきれていない部分も(英語と中国語が混ざっている部分)ありますが、英語が苦手な人にも勧めやすくなったのは良いですね。
Creality Printの使い勝手も悪くなく、ちょっとした3Dモデルの加工もできるので助かります。
(モデルを分割して、ちょっと延長させるようなこともできます)
まだ使い込めていないのでわかっていない部分もありますが、設定周りだとフィラメントの設定を別のPCとシェアしやすくしてもらえるとありがたいところですね。この辺はクラウドの設定をすればよいかもしれませんが。
振動がすごい
K1C 高速印刷させてみてると結構振動するし、音はすごいうるさいわけではないけど気にはなる。工業品的な感覚はあるなあ。 pic.twitter.com/XRZzLaLth3
— Hiroshi Sano (@hrs_sano645) June 21, 2024
高速3Dプリンターの特性といいますか、しょうがない部分ですが、本体の振動がすごいです。とくに高速プリント時には机がガタガタという感じでした。振動軽減のための対策が必要です。
振動軽減のための対策を考えていて調べてみると、コンクリートブロックや屋外で使うような分厚いゴムマットを敷いたりする方法がありました。
近くのカインズでゴムマットが売っていたので、3Dプリンター作業台に敷き詰めてみました。振動は少なくなったと思いますが、品質への影響はよくわかっていないので今後追試できたら。
カインズ ラバーマット 50×50cm×2.5cm グリーン | 建築資材・木材 | ホームセンター通販【カインズ】
まとめ
Creality K1Cは、現世代で使える3Dプリンターとしても高性能で扱いやすい製品と感じました。
少し前世代の3Dプリンターは一度出力を始めて(安定すれば)放置できますが、完成の時間がかかる点は変わりません。その点で、K1Cは高速プリントが可能なので、出力時間を短縮できるのはとても魅力的です。高速型の3Dプリンターの快適さに慣れてしまうと、他のプリンターに戻るのは少し辛いかもしれません。
(こんなネタ的なものもすぐに作れる: CadQueryというPythonで3Dモデルを作成するライブラリを使って、文字を3Dモデルにして印刷した様子)
K1Cはカーボンフィラメントやナイロンなどエンプラ素材を使うことができるので、今後の活用が楽しみです。さらに活用するために環境整備として今は排気フィルターを窓に直結できるような方法を考えていて、それができたらもっと使いやすくなると思います。
最近ではBambu Labあたりがとても気になっていたのでこの当選の連絡前に購入検討していたところでした。今のところはK1Cを使い込んで、さらに次のステップの時にまた考えていきたいですね。
購入は公式ストアだとキャンペーンもあるのでオススメです!