この記事はPR記事となります
この記事は、Eltima Software 様より提供を受けました、「Commander One」 Proバージョンの試用レポートです。
事の経緯
4月の終わり頃ですが、突然私のメールアドレス宛に、「このブログのAndroidのファイル管理についてポストを見て、ぜひとも当社のソフトウェアのライセンス送るから試してみて感想をシェアしてほしい」(意訳)と連絡を受けました。
(最初、Androidのファイル管理についてブログに書いたかすっかり忘れていたのと、ちょっとだけあやしいメールかな?と思ってましたが、アドレスのドメインなどでちゃんとしたメールかなと判断しています。)
そのソフトウェアは、Eltima Software というドイツの企業が開発している「Commander One」というファイラーです。Commander One自体は無償のソフトウェアですが、有償となるPro版もあり、そちらのライセンスコートを提供いただきましたので試用してみることにしました。
実際に使ってみての感想を書いていこうと思います。
Commander Oneの特徴
Commander One の特徴としては公式サイトに掲載されているのでそちらを見ていただけると良いと思います。
Dual-pane file manager for Mac - Commander One
大きく上げてみると以下の特徴があります。正規表現検索のサポートはちょっと嬉しいですね。
- 2ペインファイラー
- 無制限のタブ作成
- ファイル操作をキューに入れて並列処理
- zipアーカイバの操作
- 不可視ファイルの表示切り替え
- 正規表現検索をサポート
また、Pro版の追加機能はこちらになっています。Pro版を使うとファイル操作についてn大抵のことができる気がしますね。
- Android, iOSなどのモバイルデバイスのファイル管理
- 各ファイル転送プロトコル(FTP,SFTP,FTPS,WEBDAV), クラウドストレージサービス(Dropbox,GoogleDrive,OneDrive,AmazonS3)のマウント
- Zip以外のアーカイブファイルの対応
- プロセスマネージャ:アクティビティモニタを別途起動しなくても良くなる
- ターミナルエミュレータ: ターミナルもこれ一つで操作可能
- カラーセットのテーマ機能
私のファイラーとしての経験は、MacのFinder自体にタブ機能がない時代にXtraFinderと言ったタブ機能がついたファイラーを扱っていました。またWindowsでも QTTabBar や Clover といったタブ型や2ペインファイラーを使ってきた経緯があります。(ファイル転送クライアントにも FFFTP や FileZilla など他にもたくさんアプリがありますね)
最近こそ使っていなかったもの、昔から2ペインファイラーには馴染みがありました。その為操作感覚はだいたい理解しているつもりです。
インストール
インストールは公式サイトからdmgファイルをダウンロードしてインストールします。
Download dual-panel file manager for Mac OS X - Commander One
私はHomebrew-Caskを利用しているので、そちらでインストールしました。
brew cask insatall commander-one
なお、Proのアクティベーションコードはメニューからコードの入力ができます。
試用してみた各機能の説明, 感想
ソフトウェアの特徴は、公式サイトを見ていただくのが一番良いと思うので、ここでは上で挙げた特徴から個人的に気になった部分を見ていきます。
キュー機能が便利
2ペインファイラーだと、大抵はファイルの整理(コピーや移動)を行うときに便利に扱えます。操作時にその操作が終わるまで待つことは今時はありません。Commander Oneも各操作を一つのキューとして並列処理をします。
重たいファイルをコピーするときにファイル操作をキューすることで、作業を止めることなく別のファイル操作が扱えます。
もちろんFinderでも複数のファイル操作はできます。複数タブを越えてのコピーもできますが、いちいちタブの切替が発生するのは面倒ですね。
こういった特徴もあり、2ペインファイラーは一つのウィンドウですべての操作が行えるので、ディスプレイ上にはフルスクリーンでおいておくほうが使い勝手が良さそうです。
ちょっとだけ要望を言うと、ファイル操作時に毎回ダイアログが出てしまうので、自動的にキュー内に入れてくれればいいと思います。(設定でできるかな?)
動作は概ね軽快だけどネットワーク接続の際にもたつきやすい
操作自体は快適に動作しています。ショートカットキーなどもすべて変更可能で好みに合わせて変更できます。
よくネットワーク内にあるNASを利用していますが、接続のときにソフト全体が操作できないことが多いので、接続中でも操作できるようになってくれると嬉しいですね。
[Pro]Androidと接続してみる
こちらは最初に話したAndroidのファイル管理についてです。Pro版で使えるAndroidとの接続はMTPを使います。MTPのクライアントは内蔵されているようで、Macではよく使われる(と思われる)Android File Transferは必要ありませんでした。
なお、両方共利用しようとすると優先度?の関係でAndroid File Transferにコントロールが奪われることがあったので、どちらか一方で利用したほうがいいかもしれせん。
Android側と接続する際には、各端末によって設定はまちまちだと思われますが、Androidの設定にあるUSB接続での挙動を設定する箇所でMTP接続にしておくことで、自動的にMTP接続となります。
Android 7ではその他にも、カメラデバイスとして, MIDI接続 などあるようです。各メーカーのカスタマイズ次第なので、接続する際には端末のヘルプなど予め確認すると良いです。
私が利用している端末はNextbit Robinですが、こちらはAndroidの作法でUSB接続を行うと通知内にUSB接続のオプションが現れます。
余談ですが、Android以外にもiOS, WindowsMobile, カメラデバイスとの接続も可能のようです。
[Pro]各クラウドストレージと接続できる
有名なクラウドストレージと接続を行いローカルのディスクと同じような操作が可能です。これはかなり便利です。設定はメイン画面の上にあるネットワーク接続ボタンから行います。次のスクリーンショットにある青い四角で囲ったボタンのことです。
この機能はGoogleドライブに都合がいいです。標準のクライアントは複数アカウント対応ではないので、こういったファイラーで複数アカウントに対応していただけると操作が非常にしやすいです。
ファイル操作について、Googleドライブの複数アカウント越しのファイルコピーも対応していました。(Googleドキュメントで作った各ファイルの操作は無理だと思われます)
今回は試していませんが、異なるストレージサービスを超えての操作も可能だと思われます。
ちょっと不満なのはスクリーンショットでも見られますが、接続管理パネルの左側のUIがすこし崩れてしまってる部分です。
[Pro]テーマ機能でファイル一覧部分を好みのカラーに変更する
試用当初、カラーテーマはあまり必要ない気がしましたが、使っていくうちに変更するようにしました。
上のスクリーンショットに載せてる通り、普段は背景を濃い色にしています。そのほうが目に優しいかなと。
設定にある アピアランス>カラープリセット
から予め設定されたカラーテーマを利用できます。
ホームブリューというテーマもありますが、使ってみるとホームブリューっぽいテーマですねw(インストールの際に使ったHomeBrewのことです)
macOS側にもダークテーマ機能が追加されれば必要ない機能かもしれません。Commander OneはSwift製なので、いずれOS側のダークテーマ機能が対応すると、準拠してくれるかもしれません。
日本語翻訳がやや不自然
これは慣れてしまえば良いかもしれませんが気になります。例えば、「コピー」を「コピィ」、「作成日」や「更新日」を「作成しました」,「変更しました」と言った、翻訳されているにしては微妙な日本語が並んでいます。
大抵は意味が伝わるので気にしていませんが、試用当初はすこし意味に悩みました。この辺は母国語が日本語の方にレビューしてもらったほうが良いと思います。
要望を上げてみる
上記に書いていた要望も含めてまとめてみるとこうなります。改善していただけると嬉しいのですが。
- ファイルコピー時にはキュー機能を自動的に使ってほしい
- カラーテーマの種類を更に増やしてほしい
- ターミナルもタブ化できると嬉しい
- 日本語訳が微妙。ロケール変更できると良いかも
まとめ
無償版でも基本的な2ペインファイラーとして便利に扱えますが、Pro版ならファイルを扱う専用ソフトが幾つかいらなくなります。なおPro版の価格は $29.99(日本円で現在だと、約3387円) となってます。
Androidを含めた多彩なデバイス 、クラウドストレージのサポートが素晴らしいです。普段から様々な環境でファイルをヘビーに扱う人におすすめです!
最後に、提供いただいた Eltima Software 様には感謝致します。Thank you for the offer!